WSB解説記事-アイドルマスター SideM
皆様初めまして、そうでない人はいつもお世話になっております、夏の入江です。
今回は先日参加したBCF2023京都トリコロールファイトで使用したアイドルマスターSideMの解説記事になります。
2023年前期も終わり一区切りしたので久しぶりに記事を書こうと思い筆を取った次第です。
私ごとで恐縮ですが、BCF2023京都トリコロールで人生初めて公式大会で入賞しレシピを残すことができました(*゚▽゚*)
トリコロールなのでネオスやトリオと比較される方もいらっしゃるかもしれませんが、私自身チームメイトと入賞できたことが何より嬉しいので自信を持っていこうと思います。
とは言え、次はトリオでレシピを残せるように頑張っていきたいですね。
さて、前置きはこの辺りにして本題に入っていこうと思います。
先ずは目次から。
1.記事作成のきっかけ
先述した通り、公式大会で初めて結果を出せたので記事にすることにしました(半分自己満足です、ハイ
もう一つは、ヴァイスシュヴァルツブラウの人口は決して多くなく記事らしい記事があまり無いので、少しでもブラウに興味を持ってくれる人が増えたらなと思い簡単にはなりますが形にしようと思いました。
2.デッキレシピ
こちらが今回紹介するデッキレシピです。
(デッキログのレシピ、画像出力できるようにして欲しい…)
一応、公式レシピへのリンクも貼っておきます。
また同じ沢界隈、入江会のメンバーである「よはん」同様のレシピでBCF2023名古屋ブラウファイト第2部にて優勝しているのでそちらのリンクも貼っておきます。
よはん、結婚おめでとう(余談)
ちなみに、こちらのデッキレシピの叩き台はツォンガというプレイヤーが作り上げてくれたのでこの場を借りて感謝申し上げます。
3.ヴァイスシュヴァルツブラウの現環境
まずは先だってブラウの環境について軽く説明します。
恐らく大半の人がご存じなのが、テキストはそこまでぶっ飛んだものは少ないという点。それこそ「ぐら」「ネイ」「アインズ」「観鈴」のような大怪獣スペクタクルみたいなやつはいません。また現代ほど山の速度が速くないため1リフを狙うのがごく普通の現代ヴァイスと違い1リフ出来たら上振れレベルです。現代と同じ感覚でプレイしていると山のケア能力やリソース確保の差に驚くと思います。
そして汎用的なテキストとして
・早出しメタ助太刀
・光景
・逆圧縮
等々の現代ヴァイスでは当たり前に見られているカードが配られていません。あまりにも平和。ユートピアです。
早出しメタ助太刀が無いため早出しキャラは原則返しに踏み返すしか処理方法はありません。光景がないため純ストックを積み上げれば積み上げるほど山は硬くなっていきます。
現代ヴァイスと比較してもゲームメイクがかなり変わりそうというのはブラウを触ったことがない人もなんとなく伝わるかと思います。以上のことを踏まえてこの後のレシピや環境相性を読んでいただければ幸いです。
4.採用カードの解説
ここからは採用カードの理由について述べていきます。対環境にも少し触れますがブラウの環境の大枠については後半で軽くまとめているのでそちらが見たい方は目次から飛んでくださいな。
・レベル3
×4
凍晴の空になびく髪 水嶋咲
SideMの代表カードその1。正直言います、SideMで1番強いカードはこの咲と言っても過言ではありません。
4体早出しという条件の緩さ、基礎値11000という現環境最強クラスのパワーライン、常時ソウル3、登場時3ルックで手札増強、あまりにも強すぎて本家ヴァイスに来ても普通に採用されるレベルです。
唯一のデメリットとして自身のレベルが0になることが挙げられますが、このSideMのプールとブラウ環境を考えるとむしろメリットになり得ます。
1つ目は0レベエリア1000の春名の存在。春名については後程詳しく解説します。
咲ちゃんは盤面にて0レベとなるためこのパンプの恩恵を受けられます。後列2面春名だとパワーが13000となりほぼ踏まれなくなります。
2つ目はブラウ環境による追い風です。
ブラウの早出しは基本的には4体早出しが主体です。控えクライマックス2枚以下も一部ありますが現代ほど山の回転が速くないため採用されることは少ないです。そして他タイトルの早出しキャラのパワーは高くても10500でそもそも踏まれてません、また3ガッツンダーは存在しますが0レベなので無力ですし、美夏等の早出しメタ助太刀が存在しないので安心して多面展開、フロントアタックが可能です。そもそも咲ちゃんは0レベなのでメタ拳が存在しても恐れる心配はありませんが(
つまり一度盤面に出てしまえば、面取りという角度から見るとほぼ無双できます。咲ちゃんが1枚返ってきて、追加の咲ちゃんを盤面に出せばさらに強固な面が形成できます。
他のタイトルが触ることのできないパワーラインを形成できる、SideM唯一無二の強さと言えるのではないでしょうか。
と、ここまで強さばかり語ってきましたがもちろん弱点もあります。
皆様はお分かりかと思いますが、咲ちゃんは0レベなので0相殺にあっさりリバースを取られてしまいます(
ちいかわ、うたプリ、すとぷり、A3は相殺テキスト持ちタイトルなので過信しないように注意しましょう。とは言えリソース確保が難しいブラウにおいて、相手に咲ちゃんを倒すために0相殺を抱えることを要求できるのは強みと言えますね。
また0レベなのでサイドアタックで打点が通ります。これに関しては咲ちゃん自身がソウル3あるので、返しにアタックが実質ダイレクトでアタックしているのと変わらないのであまり気になるほどでは無いかと思います。
明確な弱点はありますが、総合的に見ても早出しキャラの中ではぶっ飛んでいる性能と言えます。2からは咲ちゃんを並べながら面取り、手札調整をしていきましょう。上から引いても活躍できるため4枚。
×4
微笑みの雪花 ピエール
ヒール兼詰めテキスト。使いやすい詰めは大体どのタイトルにも配られているため特筆することは特にありませんがこの構築の唯一のヒール枠のためどこに何枚あるかは把握しておきましょう。
3レベの連動がリバース要求のためピエールに詰めを頼ることもそこそこあります。
重要なヒール枠のため4枚。
×3
胸が高鳴る先に 蒼井悠介
3レベ連動。連動クライマックスが枝という時点で優秀。連動テキストのみ、かつリバース要求のため狙う際はプレイングや回収札は意識しないといけませんが、コストパフォーマンスが非常に高い連パンです。ブラウはヴァイスほど硬い山が出来上がることも少ないので大きなダメージを与えられるのは強みとなります。
また連パン後のソウルパンプもサイド調整や足りないソウルを生み出したりと細かな動きが出来る点も良い。
払うコストは後述する3500助太刀。悠介の連動が枝であることから控え室から拾えますし構えていれば逆に相手のリバース要求連動を防ぐことも出来るので手札に持っていても腐りづらいのは良いポイント。
先ほども述べましたがブラウには光景がないため枝を噛んだ時にストックを増やせるのは非常に強力なんですよね。ストックをズルするカードも環境的に少ないため枝を採用できるのはデッキ全体の安定力が高まります。
連動を狙う場合1面、多くて2面のため採用は3枚。
・レベル2
×4
約束のホリデー 蒼井享介
3500助太刀。このデッキは2からの面制圧力が非常に強力になります。早出しを守ったり先述の3連動のコストとして1〜2枚は常に手札に確保しておくように意識します。
・レベル1
×4
色鮮やかなボルテージ 伊瀬谷四季
1連動。トップ依存ですがストックか手札が確実に増えるのは対面を意識しなくて良いためグッド。また連動が扉なのもブラウにおいてはかなり優秀。
後述の集中や1のサブアタッカーでトップが見れる場合もあるためアタック順は柔軟に選べることも多いです。
基本的には回収したいカードがトップに見えたら初パン、そうでないならサブアタッカー等でアタックして初パンクライマックス噛みを回避する動きを取ります。
トップが0の場合はストックブーストが確定するため初パン連動からアタックします。
ブラウは光景が存在しない素晴らしい環境のためストックは積み得です、純ストック生成を目指しましょう。
数を減らす意味もないため4枚。
×3
無敵の笑み 牙崎漣
1のサブアタッカー。デッキトップが音楽ならソウルが伸びる、ブラウにおいては弱い1周目の山に大きい打点を入れるチャンスが広がるため十分な性能。トップチェックがあるため四季と相性も良い。色も同じ赤なので色発生に悩む必要がないのも利点。
1000/1込みで8000の出力のため相手の面に干渉しやすくなるので採用。
サブアタッカーの立ち位置のため3枚。
・レベル0
×4
魂燃えるヒーロー 天道輝
純移動にアタック時パンプが付いてる中々のパワカ。先攻が取れた時のアドバンテージが非常に高く後攻でもアタック時パンプでしっかりサポートできるのも高評価。
文句無し4枚。
×4
心得る空間 アスラン=ベルゼビュートⅡ世
SideMの代表カードその2。現在のブラウ環境において、能動的に自傷できるカードは他にありません。自傷札がある、それだけで相手よりも早く上のレベル帯の動きが狙えるので頭一つ抜けてます。またテキスト自体も3ルックして好きなカードが取れるのも良いですね。序盤からクライマックスを探しに行けるのはあまりにも有能。
また、ただでさえブラウは山削りカードが乏しい中、自傷しながらではありますが、山も削りつつ好きなカードが探せる最強レベルのシステムと言えます。
おまけで与えたダメージがキャンセルされたら手札に戻れるテキストもあります、これも優秀。
序盤でも終盤でも活躍できるため4枚。
×4
ビビッドなフレーバー 若里春名
最初にSideMのプールを見た時に2度見したカード。0レベ限定とは言えエリア1000パンプ、強すぎます。
移動輝のパワーは1000ですが春名が並ぶと2000、3000とパワーが跳ね上がっていくため移動のバリューが高まります。
普通のプールなら0しか活躍の場面は無いでしょ?で終わるんですが、SideMにはこのカードと相性抜群のキャラがいます。最初に解説した咲ちゃんですね。
咲ちゃんと春名で形成される面は0相殺が無い限りは踏まれることはほぼありません。SideMにしかできない動きでありSideMを使う理由の1つです。
そしてもう一つのテキストはクライマックスを貼った時に①コストで控え室の0レベルキャラを拾えること。
クライマックスを貼っても手札を減らすことなく、アスラン等の優秀な0レベルを回収できるためどのレベル帯でも活躍できます。
最序盤から素引きしたいため4枚。
×4
厄運も幸運も転じて 硲道夫
控え集中。登場時パンプテキストも後半強いですが、後ろに常駐することを考えると他のタイトルに比べて少し弱め。
基本的には後列は春名を並べたいが、枚数を少なくして引けないとガバ山になった時に目も当てられないので4枚。
×2
明星をこの手に 葛之葉雨彦
所謂谷風互換とショトカ互換。
相手が移動先攻1パンしてきた時に強く、ショトカも後半確定パンプとして活躍。道夫先生のパンプはトップ依存のため確実にパンプしたいならば雨彦を回収。
現状2枚採用していますが、1枚を朝礼互換と入れ替えても良いかなと思っています。
×1
溢れる感謝の気持ち 御手洗翔太
クライマックス入替。春名で回収もできることから1枚。
×1
予期せぬ鮮やかさ 木村龍
控え回収。メインで確実に控え室に触れるカードとして、クライマックスが手札にあふれた時は手札カット要因としても運用。
一応デメリットとして秋月涼と同じテキストを持っているため注意。逆に山が固い時はストックズルカードとしても使えるため覚えておくと良いかもしれません。
・クライマックス
×4
W
悠介の連動。重ねてにはなりますが、ストックをズルしにくいブラウでアタック以外でストックを増やせるのはそれだけで強みです。場合によりますが手札は咲ちゃんで確保できることも多いのでストックを増やすことが体感多い気がします。
×4
四季の連動。扉はいつの時代、どの時も強い。
5.プレイングや大まかなゲームメイク
マリガンは基本的に0を残しそれ以外は切っていいと思います。四季は残しても良いですが扉が引けてなければ微妙なので一旦マリガンして序盤の立ち上がりを重視すべきかなと思います。
0レベは先攻が取れた場合、移動があればアタックしてもいいですが春名が無い場合はパワーラインが1000のため、対面次第ではドローゴーでも良いと思います。手札にアスランがあり後続を繋げられそうならアタックしてもいいでしょう。
1レベに上がり次第四季の1連動でアドバンテージを稼いだり、漣で大きなダメージを与えにいってダメージレースで差を付けていきます。この時手札に1枚以上は早出しを持っておくようにしましょう。先程お伝えした通り咲ちゃんは中盤からの主軸です。1連動のおかげで案外クライマックスを捲りやすいのでその辺りも考慮しながらなるべく多く集められると良いですね。
2レベからは咲ちゃんを早出ししてダメージレース、盤面、リソースの差を付けて有利にゲームを進めていきましょう。ここでリソースを稼ぐことで最終場面でピエールのみでも詰めに行けます。
3レベに上がり次第ピエールでヒールとバーンを駆使しながら打点差を付けつつ、相手の山が弱そうなら3連動で一気にゲームエンドを目指します。連パンが狙えそうなら、敢えて1面弱い面にする、雨彦や道夫先生を回収しておく等のプレイングも意識しましょう。
ブラウは始まって間もない環境で、やってるゲームは堅実なヴァイスシュヴァルツのため、現代のヴァイスシュヴァルツ2のような壊れテキストのぶつけ合いとは違い丁寧なゲーム展開が求められます。考え方、プレイングを少し前の時代に引き戻して1ターンを大事にしていく感じで。
ただし先程も記載しましたがガバ山のケア能力は現代ほど無いため打点がすっぽ抜けることもしばしばあります。その時は諦めましょう(
実際、BCF2023京都トリコロール1回戦、+2をぶちこまれて先3で2-5まで吹っ飛びました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
6.環境相性考察
ブラウも様々なタイトルが発売され地区大会も終わりある程度の環境が固まって来ました。ここからは入賞数を踏まえつつ主観的な部分も入ってきますので、なるほどね、ぐらいで見ていただけると幸いです。
私個人としては以下のように環境を分析しています。
Tier1
A3!、Eve(ZINGAI)
Tier2
SideM、ちいかわ
Tier3
その他タイトル
Disneyは発売して間もないためとりあえず除外しています。
今回はあくまでもSideMの解説記事のため各タイトルの動きや強みの詳細は省略しますが主なデッキタイプや動きの解説を交えていきます。
相性的な部分を簡単に記載しておきますので参考程度にどうぞ。
A3! △
8枝という安定的なクライマックス構成、各レベル帯のリソース確保能力は現環境トップクラスです。冒頭でもお伝えした通り枝はストックをズルできるクライマックスであり、そんな枝を8枚採用できるのはクライマックスの安定度はナンバーワンと言えます。
また、ストックを積みながら2500拳で1レベ帯のリバース要求連動も防いだりと面もかなり強めです。
唯一の欠点を挙げるなら8枝構築になると3レベの詰めがトラハルな点ですかね。しかしながら連動無しでチノココ(1点バーン×2)が放てるキャラもいます。リソースを稼いでチノココ2面で詰めてくることも多いので油断は禁物です。
Eve(ZINGAI) ○
現環境で唯一美波連動を持っており山管理能力は非常に高いと言えます。システムもかなり強く1のサブアタッカーも優秀なことから、ブラウの中では現代ヴァイスに最も近いと個人的には感じています(それでも現代ほどカードパワーは高くありませんが
地区会場で対戦中の卓を見ても1番使用者が多いように思います。
ただし0はそこまで強くなく、SideMから見ると0相殺も無いので2からは面で勝てます。しっかり蓋をして相手にリソースを稼がせないようにすれば有利にゲームを進められると思います。
ちいかわ △
8本構築による5枚集中とツインドライヴで綺麗なストックを積みながらミカサ移動で面を有利に取りながら最後は3連動で一気に詰めにかかれます。
0相殺のサブテキストも強くSideM的には少し辛い対面になりますが、基本的に採用される1連動も2D1Dでありちいかわ側の手札の質は上がりにくいため、早いゲームをしかけて相手の準備が整う前にゲームエンドを目指しましょう。
SideMの立ち位置をざっくり分析すると、使用者の1番多いEveに有利であり、その他上位タイトルには不利な部分もあるがSideMもカードパワーは高いため十分戦える、環境上位のタイトルといった感じです。
今後もたくさんのタイトルがブラウに参戦しますが、今回のデッキレシピにて紹介したカード以外にも強力なカードは色々ありますので環境の変遷に合わせて構築を弄っていけると思います。
7.ミラーマッチについて
記事の公開時期やこの記事を読まれる皆様のタイミングにもよりますが
なるものが開催されます。
SideMはミラーマッチしかしないため純粋な構築力から差は生まれると思います。
個人的には咲ちゃんを強く使える構築が勝てると思っていますので、春名を採用し咲ちゃんのラインを上げつつ弱い山を晒した相手には手札を減らさずクライマックスを打ち込んでいけるのがいいのではないかと考えています。
咲ちゃんで面を取るデッキタイプが増えると悠介の連パンは狙いづらくなるため、3連動は詰め性能を意識した冬馬かパワーラインを底上げできる秀がミラーでは活躍できるかなと思います。
この記事を参考にしながらいろんな構築を考えてみてください。
8.最後に
相変わらず長い記事になってしまいましたがここまでお読みいただいた方、ありがとうございました。
来期もトリコロールがあれば出場したいなと思っていますし今後もブラウを続けていくつもりです。
っていうかブラウプレイヤー少なすぎるので皆さんデッキ組んでください(
僕自身は京都や大阪で遊んでいることが多いのでフリー対戦や調整お待ちしています。
あと、どなたかブラウの動画も挙げましょ。
いつも通り何かご質問があればTwitterDM等に投げてくださればお答えさせていただきます(*´꒳`*)
TwitterID:coveofsummer150
それでは、また!
P.S.アイドルマスターのAnniversaryパックまだですか???